本サイトは英語を独学で学び直したい大人の方々へ向けて、英文法を中心に「参考書よりわかりやすい」記事を執筆しております。
今回は、英文法を学ぶ上で避けて通れない「五文型」を解説します。
- 英語を聞いても1つ1つの単語はなんとなく入ってくるけど文章として理解できないな
- 英文を読んでいても文章の構造がさっぱり分からないよ・・・
- 英語の第4文型ってどんな訳し方するんだっけ?
など、お困りの方はぜひ本記事をご覧ください!
なお、本記事はS・V・O・Cの概念は理解されている前提で執筆しているため、
- 「S・V・O・C」って昔学校で聞いたけどすっかり忘れちゃったな
- Vに形容詞って使えたっけ?
など、自信のない方は先にこちらの記事をご覧ください。
では早速参りましょう!
「五文型」とは英語の文章の「5つの型」のこと
まずは「そもそもの五文型と言う概念」について解説します。その後、第1文型〜第5文型それぞれについて詳しく見ていきましょう。
結論、五文型とは「英語の文章の「5つの型」のこと」です。
「型」をなんでわざわざ学ぶ必要があるの?
型とはすなわち「ルール」のことだからです。
三振を知らずに野球はできないし、オフサイドを知らずにサッカーは出来ないですよね。
また、野球であれば「三振」「フォアボール」「デッドボール」「盗塁」「フェア」「ファウル」など、たくさんのルールを覚える必要がありますよね。
対して、英文の構造のルールはたったの5つです!(※命令文などの例外あり)
要するに、「たった5つのルールさえ覚えてしまえば、どんな英文を見てもその文章の構造が理解できるようになる」ということです!
そう考えると、少しやる気が出てきませんか?
では、いよいよ各文型を1つずつ詳しく見ていきましょう。
第1文型:S+V(例文付き)
第1文型は「S + V」で構成される文章で「SがVする」のように訳します。
最もシンプルな形ですね。
この時、V(動詞)には、必ず自動詞(目的語がいらない動詞)が用いられます。
また、第1文型は上の例文のように、修飾語が付いている場合が多いです。
上の例では、動詞「goes(go)」を修飾する、副詞の「to school」「every morning」が付随しています。
修飾語??副詞??
- 修飾語:SVOCいずれにも該当しない文章の要素のこと
- 副詞:動詞や形容詞、他の副詞を修飾する要素のこと(「とても」「早く」など)
くらいの理解で大丈夫です。
副詞などの品詞について詳しく知りたい方は、現在品詞についての記事執筆中ですのでお待ちくださいね。
「品詞とは?」coming soon…
第2文型:S+V+C(例文付き)
第2文型は「S + V + C」で構成される文章です。
最大の特徴は「S = C」が成立することです。be動詞を用いた文章などはいい例ですね。
(※be動詞を用いていたとしても“He is at home.”のように第1文型の場合もあるので注意)
be動詞以外でも、次のような動詞がよく用いられ、使われる動詞は限られています。
第3文型:S+V+O(例文付き)
第3文型は「S + V + O」で構成される文章で「SはOをVする」のように訳します。
この時、V(動詞)には必ず他動詞(目的語が必要な動詞)が用いられます。
第4文型:S+V+IO+DO(例文付き)
第4文型は「S + V + IO + DO」で構成される文章で「SはIOにDOをVする」のように訳します。
O(目的語)が2つ?IO?DO?どういうこと?
その気持ち、分かります。
ここからわかりやすく解説するので頑張って読み進めてくださいね。
1つ目のOはIO(Indirect Object:間接目的語)と呼ばれ、「〜に」と訳せます。
2つ目のOはIO(Indirect Object:間接目的語)と呼ばれ、「〜を」と訳せます。
学校ではこの2つは特に分類されず「第4文型はS + V + O + Oだ!」と教えられた方もいらっしゃるかもしれません。
今日からは「S + V + IO + DO」で覚えましょう。IOが「〜に」DOが「〜を」だけ覚えていただければOKです。
第3文型と第4文型の書き換えについて
また、第3文型と第4文型は書き換えることが可能です。
どうやって書き換えるの?ルールとかある?
書き換えのルール、ございます。
今回は第4文型→第3文型で考えてみましょう。第3文型→第4文型は逆を考えればOKです。
なんだかややこしそう・・・できるかな?
やってみたら意外と簡単です。例を1つお見せします。
ポイントは動詞によって前置詞を使い分けることです。
前置詞 | 動詞の種類 | 動詞の例 |
---|---|---|
to | 相手(IO)がいるのが前提 | buy / find / cook |
for | 相手(IO)がいなくてもよい | give / tell / lent |
of | askのみ | askのみ |
先ほど例文で使用した「bought(buyの過去形)」=「買う」動作は、一人でも可能ですよね。よってforを用います。
対して、例えば「give」=「あげる」は相手がいる前提の動詞です。このような場合はforではなくtoを用います。
forは「〜のために」と言う意味。
相手がいる前提の動詞ではわざわざ「〜のために」と言う必要がない、ということです。
例外がask。動詞がaskの場合は前置詞はofを用います。
第5文型:S+V+O+C(例文付き)
第5文型は「S + V + O + C」で構成される文章です。
最大の特徴は「O = C」が成立することです。
第2文型では「S = C」、第5文型では「O = C」が成立するんですね。
C(補語)は読んで字のごとく「補う語」なので、
第2文型ではS(主語)を補い、第5文型ではO(目的語)を補っていることになります。
まとめ
では、今回のポイントを再度おさらいします。
五文型とは
第1文型について
第2文型について
第3文型について
第4文型について
第3文型と第4文型の書き換えについて
第5文型について
今回はなかなかボリューミーでしたね・・・
しかし、ここをバッチリ抑えることができれば、英文を素早く理解する準備が整うので、何度も読み返してしっかり自分のものにしてくださいね。
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